일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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りんらくのせいしゅん

淪落の青春

坂口 安吾

坂口 安吾의 淪落の青春(りんらくのせいしゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,729자 · 36화면

아오조라 문고

まったく浦島のようなものだ。

人々は何がなし故国に期待はあるのである。そういうなかで、貞吉だけは、まったく期待がないようなものだった。彼はビルマに少しばかり仲良くなりかけた娘がいて、前線へ出動してのち別れたまゝになっているが、いっそあの土地であの娘と土人の生活が許されるならオレはむしろそれを選ぶ、別に特別の愛着があるでもないが、そんなことを収容所にいて思いめぐらしていた。

彼の生家は田舎の旧家で、兄が三人おり、下には母の違う妹が一人居る。貞吉の実母が死んで、新しくきた人は、四人の男兄弟のうち貞吉だけを可愛がった。三人の兄たちはすでに物心ついた年齢だから自然うちとけにくいところがあり、したがって、そのとき、まだ三つの貞吉だけがママ母になついたからであろうが、そういうわけで長じてからは三人の兄から何かにつけて除け者にされ、中学生のとき、父もママ母も死んでからは、彼にとっては面白くもない家だった。

高等学校へ入学した年、夏の帰省に女中と関係ができたのを兄たちに叱責されてからは、学校も面白くなくなり、遊び怠けて落第して、そのとき長兄のすゝめるまゝに退学して、地方都市の兄が大株主の会社で働いているうちに、兵隊に合格、すぐソ満国境へ送られた。