후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうふううにおわったいちにち
清風荘事件 他8編
松本 泰
松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면
マスターにも、あなたは何も知らないような顔をしていてちょうだい。運賃としてここに五円入れておきます。
いずれ時が来たら会いましょう。
波瑠子
(届け先、府下目黒町八四一、中山とし方)
手紙の中の“都合の悪いこと”について、何か心当たりはないかという刑事の質問に、信子は、
「このごろお店へたびたび見えるハルピンから来た男をたいへんいやがっていましたから、そんなことじゃあないでしょうか」
と言った。
刑事はその男についていろいろと訊き糺したが、ただ波瑠子とは以前からの知り合いらしかったということだけで、名前さえ知る者はなかった。
主人と信子とかおるの三人は刑事に伴われて、惨殺死体を見に行った。
それは確かに波瑠子の死骸であると、三人が認定した。
死体は『ナイル・カフェ』に引き取ることになった。波瑠子の身元保証人が実在の人物でなかったことが分かったからである。
刑事は波瑠子の置き手紙によって荷物の届け先を調べ、その辺から何か犯罪の手掛かりを掴もうとした。事実、波瑠子の身元は皆目分かっていない。ただハルピン育ち、神戸にも大阪にもいたことがあるというだけで、現在名乗っている名前さえ虚僞か本当か分からない。