후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼうふううにおわったいちにち
清風荘事件 他8編
松本 泰
松本 泰의 清風荘事件 他8編(ぼうふううにおわったいちにち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,532자 · 43화면
階下はいつの間にか消灯して、建物の中は静まり返っていた。おりおり、遠くの往来を走る自動車の音が聞こえてくるばかりである。
青年はどうしたのであろう? 家を抜け出す機会がなかったのであろうか?
わたしはいくらか裏切られたようないやな気持ちで枕もとの電灯を消して床に就いた。身体が休まるにつれて、わたしの気持ちは穏やかになってきた。そして、約束の九時はおろか十二時になっても、ついにわたしを訪ねる機会を持たなかった青年の焦る気持ちを察するだけの余裕を持ってきた。
わたしは終夜、青年の哀訴するような瞳に呼び覚まされながら、浅い夢に彼の姿を見つづけた。
目を覚ますと、朝陽がいっぱいに枕もとの壁に当たっていた。
階下のざわめかしい物音に、予感とでもいうのかわたしは不思議な胸騒ぎを覚えながら、着替えもそこそこに慌ただしく階段を下りていった。
殺人事件なのだ。
ホテルからつい目と鼻の先の教会の脇の空地に、日本人の青年が胸を刺されて死んでいたのを明け方通りかかった牛乳屋が発見したのである。第一に現場へ駆けつけたというホテルの支配人は、
「この辺では、ついぞ見かけたことのない男でしたよ。