일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

夏目 漱石의 満韓ところどころ(まんかんところどころ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 74,601자 · 148화면

아오조라 문고

ただなぜあんな赤い旗を孔の間から一つずつ出しているかが、さっぱり分らなかった。裏側へ廻って、段々を上って見て、始めてこの赤旗の一つが一挺の鉄砲を代表している事を知った。鉄砲は博物館にでもありそうな古風な大きいもので、どれもこれも錆を吹いていた。弾丸を込めても恐らく筒から先へ出る気遣はあるまいと思われるほど、安全に立てかけられていた。もっとも赤い旗だけは丁寧に括りつけてある。そうしてちょうど壁孔から外に見えるくらいな所にぶら下げてある。番兵は汚ない顔を揃えて、後の小屋の中にごろごろしていた。馬賊の来襲に備えるために雇われたればこそ番兵だが、その実は、日当三四十銭の苦力である。櫓を下りて門を出る前に、家の内部を観る訳に行くまいかと通訳をもって頼んだら、主人はかぶりを振って聞かなかった。女のいる所は見せる訳に行かないと云うんだそうである。その代り客間へ案内してやろうと番頭を一人つけてくれた。その客間というのは往来を隔てて向う側にある一軒建の家であった。外には大きな柳が、静な葉を細長く空に曳いていた。長屋門を這入ると鼠色の騾馬が木の株に繋いである。余はこの騾馬を見るや否や、三国志を思い出した。