후리가나로 읽는 일본 고전
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しょうねん
潤一郎ラビリンスI――初期短編集
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスI――初期短編集(しょうねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,319자 · 84화면
」
と、早速奥へ披露します。歌舞伎座の狂言なども、出し物の変る度びに二三度立ち見に出かけ、直きに芝翫や八百蔵の声色を覚えて来ます。どうかすると、便所の中や、往来のまんなかで、眼をむき出したり、首を振ったり、一生懸命声色の稽古に浮き身を窶して居ることもありますが、手持無沙汰の時は、始終口の先で小唄を歌うとか、物真似をやるとか、何かしら一人で浮かれて居なければ、気が済まないのです。
子供の折から、彼は音曲や落語に非常な趣味を持って居ました。何でも生れは芝の愛宕下辺で、小学時代には神童と云われた程学問も出来れば、物覚えも良かったのですが、幇間的の気質は既に其の頃備わって居たものと見え、級中の首席を占めて居るにも拘わらず、まるで家来のように友達から扱われて喜んで居ました。そうして親父にせびっては毎晩のように寄席へ伴れて行って貰います。彼は落語家に対して、一種の同情、寧ろ憧憬の念をさえ抱いて居ました。先ずぞろりとした風采で高座へ上り、ぴたりとお客様へお時儀をして、さて、
「えゝ毎度伺いますが、兎角此の殿方のお失策は酒と女でげして、取り分け御婦人の勢力と申したら大したものでげす。