후리가나로 읽는 일본 고전
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みおつくし
澪標・落日の光景
外村 繁
外村 繁의 澪標・落日の光景(みおつくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,889자 · 268화면
親鸞のいう「自然法爾」の歓びといってもさしつかえないのではなかろうか。
人間の愛がいかに愚かで、利己的で、無力であるかということも、私は既に知った。しかしその不思議なものの中に人間をおくことによって、人間の存在の無常性は一層はっきりする。更にその無常の中に人間の愛をおくことによって、私の妻への愛を、愚かなまま新鮮にすることができた。
しかし貞子が何故私と結婚する気持になったか、不思議でならない。私には四男一女がある。故郷の家には老齢の母もいる。私は才能もあまり豊かでない小説家である。収入も少ない。その上大酒家である。長い飲酒のため、酒気が切れると、手が慄える。貞子に初めて会った夜も、私はわかめのような帯を締め、泥酔の状態で、いきなり貞子にプロポーズしたという。
貞子は確実な職場に勤めている。生活も安定している。自分の仕事に対する興味も次第に増して来る年齢でもある。性欲のためとも思われない。職場では、彼女は木石女史とも呼ばれていた由である。またいくつかの縁談も断っている。理性の強い性格でもあるから、私の境遇に同情したわけではなかろう。何が彼女をそんな気持にさせたか。