후리가나로 읽는 일본 고전
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
室生 犀星의 犀星王朝小品集(おぎふくうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,794자 · 211화면
鏃の深さと狙いの確かさは二人の精神的に重畳されたものが、かくも鮮やかな互のいのちを取り合うことに、その生涯をかけて挑まれたものに思えた。どうしても二人はここまで来なければ結末がつかなかったのだ。どちらに向いてもここまで行き着かなければならなかったのだ。基経は首を垂れて二人の前に手を合わせた。美しいといえばどれだけ真実であったかも分らない二人だった。
橘はやっと二人のむくろのある土手のうえに辿りつくと、そのまま、草の上に膝をついて潜々と唏り泣いた。こうまでしずにいられなかった二人であることは分っていたものの、きょう、しかも眼の前で果しあうとは考えても考えられなかった。永い間、橘の門の前に来て元気に颯爽ときそいおうた彼らとは、どうしてむくろになった今を考え当てられるだろう、外に、ほんとに外に生きられなかった二人であったろうか。
「早まったことをなされた。」
一応、橘はこう口に出していったものの、勿論、ここまで今になれば来なければならない二人であることを知った。橘は矢痍のあとに清い懐紙をあてがい、その若い男のかおりがまだ生きて漂うている顔のうえに、袿の両の袖をほついて、綾のある方を上にして一人ずつに片袖あてかぶせ、声を出さないで二人にいった。