후리가나로 읽는 일본 고전
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くるいだこ
狂い凧
梅崎 春生
梅崎 春生의 狂い凧(くるいだこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 111,430자 · 226화면
「そうだなあ。いつ大同に着くのだろう」
寝るのがたいへんであった。迎えの古兵連中は寒さ慣れしているのか、ふつうの被服に防寒帽だけといういでたちだが、召集兵たちは重装備で、座席の上では窮屈で身動きがとれない。結局床にごろ寝をしたり、何とかごまかしたり、雑多な恰好をして眠る。張家口を経て大同に着いたのは、三日目の朝であった。
駅に降りてプラットホームに整列する。煉瓦建ての駅舎や倉庫があり、電柱が点々と立っている。そこで部隊長の閲兵があった。
「寒さのけたが違うと、わたしがさっき言ったね。それをここで初めて感じたよ」
加納は煙草に火をつけながら言った。
「スチームの通った汽車から降りた時、顔がひきつれるような気持でしたな。北支も最北支でね、時は一月と来ている。防寒服を着て、もちろん手袋もつけているんですが、整列していると、手足がしびれるように、いや、引裂かれるように冷えて来る。立っているのがやっとだったな。下関の寒さなんて、寒さの中に入らない。自分の軍隊の第一印象は、この寒さでしたよ」
「そりゃ寒かっただろうなあ」
城介が寒がり屋だったことを、栄介は思い出していた。