후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
たはらしのはんざい
田原氏の犯罪
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 田原氏の犯罪(たはらしのはんざい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 27,957자 · 57화면
然し誰も皆黙っていた。黙って額の汗を拭いて、また酔漢の方を覗いた。酔漢は巡査に片手を取られたままのそりのそり歩いていった。黒眼が上眼瞼に引きつけて、じっと前方を睥んでいるようであった。
二人は田原さんの門の中にはいった。野次馬の一群は其処にとり残されて、やはり黙ったまま門内を覗き込んだ。そしてやがて二、三人ずつ散っていった。
巡査は玄関に立って、其処に出て来た田原さんに次のようなことを云った。
「この男が大道にいきなり坐ってしまったのです。いくら叱っても賺しても立ちません。泥酔してその上暑い日に輝らされたせいでしょう。住所をきくとただ、『田原の旦那の所へ行くんだ。』と答えるきりです。仕方がないから、お宅へ送ってやると云うと黙って立ち上って歩き出しました。あなたの御存じの男ですか。」
田原さんは玄関にぼんやり屈んでいる男――徳蔵の上に、じっと眼を定めた。細い縞の浴衣が埃にまみれている。はだけた胸からは黒い胸毛が見えて、大きく喘ぐように息をしていた。
「ええ、」と田原さんは答えた。「もと、家に使っていた男です。決して怪しい者ではありませんから、どうか私に任しておいて下されば仕合せですが。