후리가나로 읽는 일본 고전
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しろが
白蛾
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 白蛾(しろが)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,700자 · 22화면
それから彼女は彼に全く無関心なように、何の会釈もなく歩き去ってゆきました。
その後ろ姿を見送って、岸本は、全然見当のつかないものにぶつかった気がしました。
然し、そういうことは、彼をますます彼女に惹きつけました。
その後、彼は彼女の住居をも探り出しました。時間によって人通りが多かったりひどく少くなったりする街路から、ちょっと路地をはいったところで、平尾正助という表札の下に、小さく、小泉美津枝という表札が出ていました。然し、この女名前が果して彼女のであるかどうか、そこまで探索することはさすがに為しかねました。
七月にはいって、急激に暑気が増しました。その暑い日の午後、込み合った省線電車の中に、岸本省平は彼女を見出しました。いつものような簡単服に、大きな袋をさげていました。
彼女は日暮里駅で降りました。出口の方へ階段を上ってゆく時、その袋が如何にも大きく重そうに見受けられました。岸本は足早に追いついて、ちょっとためらった後、思い切った親しい態度に出ました。
「たいへん重そうですね。持ってあげましょう。」
彼女は彼を見て、別に意外な様子もなく、すなおに答えました。