후리가나로 읽는 일본 고전
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
泉 鏡花의 白金之絵図(しろがねのえず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,356자 · 47화면
「足許は暗じゃが、のう。」と悄れた肩して膝ばかり、きちんと正しい扇を笏。
と、思わず釣込まれたようになって、二人とも何かそこへ落ちたように、きょろきょろと土間をす。葭簀の屋根に二葉三葉。森の影は床几に迫って、雲の白い蒼空から、木の実が降って来たようであった。
三
半纏着は、急に日が蔭ったような足許から、目を上げて、兀げた老人の頭と、手に持った梨の実の白いのを見較べる。
婆さんが口を出して、
「御隠居様は御遠方でいらっしゃるのでございますか。」
「下谷じゃ。」
「そいつあ遠いや、電車でも御大抵じゃねえ。へい、そしてどちらへお越しになるんで。」
「いささかこの辺へ用事があっての。当年たった一度、極暑の砌参ったばかり、一向に覚束ない。その節通りがかりに見ました、大な学校を当にいたした処、唯今立寄って見れば門が違うた。」
腕を伸して、来た方を指すと共に、斉く扇子を膝に支いて身体ごと向直る……それにさえ一息して、
「それは表門でござった……坂も広い。私が覚えたのは、もそっと道が狭うて、急な上坂の中途の処、煉瓦塀が火のように赤う見えた。片側は一面な野の草で、蒸れの可恐い処でありましたよ。