후리가나로 읽는 일본 고전
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わたくしのあゆんだみち
私の歩んだ道
蜷川 新
蜷川 新의 私の歩んだ道(わたくしのあゆんだみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,458자 · 24화면
七 ワシントン会議行きと私
世界は変わった。
七 ワシントン会議行きと私
大正十一年(一九二二年)の秋、私は陸軍、外務、および東拓から依頼されて、原首相にも面会して、ワシントンの軍縮会議の研究にむかった。全権一行と同船したのであった。私は、私の名を秘して、米国の御用紙ワシントン・ポストに、毎日のように論文を投書して、アメリカ政府の対日方策の不正を批判し、学理に立ちつつ、それを攻撃した。ポスト紙は、真剣に私の論文と取りくんで、紙上に毎日のように長い論文をかかげたが、ついには、私のまえに降伏せざるをえなくなった。そうして、降伏の直前になって、「日本に権力がある」ということを、紙上に書くようになった。ポスト紙の一人の記者は、徳川全権の室をたずねて、「ポスト紙への投書は、だれの意見ですか。」と問うてみた。公爵はなにも知らなかった。「だれの意見だか知らない。とにかく全権側の意見ではない。」と、公爵はいかにも殿様外交家らしく、すらすらと答えた。いっさいは、それで終った。公爵は無能であった。貴族は無用の長物と、私はなげいた。
私はワシントンから、またまたヨーロッパにいった。それは、ジュネーヴの赤十字会議に出席するためであった。