일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わたしのかつどうしゃしんぼうかんし

私の活動写真傍観史

伊丹 万作

伊丹 万作의 私の活動写真傍観史(わたしのかつどうしゃしんぼうかんし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,073자 · 30화면

아오조라 문고

そのかわり夜などはまつ暗で線路につまずかないように注意して歩かねばならず、ときによるとまつ暗な中にまつ黒な貨車が引きこんであるのに鼻をぶつけそうになつたり、またある時は壁に沿うて塩だわらが山と積まれ、通るところがなくなつていてめんくらつたりした。

もともとあまり大きくもない駅の構内にあるわけだから、駅の中心からいくらも離れていない。したがつて汽笛の音、蒸気の音、車輪の音、発車のベルの音その他、すべて鉄道事業の経営に付随する各種の音響は遠慮なく劇場の中へ飛びこんできて見物の注意を奪つたから、不幸なこの小屋の見物たちは忠臣蔵の芝居を見ているときでも、自分のからだがプラットフォームの近所にいることをどうしても忘れることができなかつた。

今になつて考えるとこの小屋は、その敷地の位置からおしてあるいは伊予鉄道会社が経営していたのかとも思われるが、万一そうだとするとこの二つの事業の関係はかなり奇妙なものである。

およそ考え得る劇場の位置として、停車場の構内よりも不適当なところはあまり多くあるまいと思われる。最も鋭く、最も現実的な音響を聞かせて、絶えず見物の幻想を破壊しながら芝居や活動を見せようという仕組みになつているのだから、見物の身にしてみればやりきれたわけのものではない。