후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
「や、内管領。ようよういますんだのか」
と、さすが、片足をひっ込め、
「オオ赤橋も一しょよの。なんでまた今ごろまで、長々評議におよんでいたのかよ。これ見い、高時もついに寝所へ入らず仕舞いじゃ。……いや、卯の花どきのうたた寝はよいものだが、評議待ちでは面白うも何ともないわ」
「太守――」
内管領の高資は、執権のまえに平伏すると、おそるおそる、まず言った。
「しばらくの間、お人払い願わしゅう存じますが」
「ア。そう」
高時は、左右の女たちへ、柔和な眼をくばって。
「高資がああ言いおる。そもじらは暫時、遠くへ退がれ。また呼ぶからな」
言下に、女性たちがみな長い黒髪を背に見せつつ静かに退がってしまったのを見とどけると、赤橋守時もまた、高資と共に膝をすすめていた。
「昨夜来、まことに、お心をわずらわせましたが、評定衆一同、ほぼ意見もひとつに、まとまりましたので、御聴許を仰ぎたく、伺候いたしましてござりまする」
「お。それはよかった。して、どんなふうに」
「なにせい、事、朝廷へのお疑いにかかわりますれば、御諚のごとく、あくまで慎重にいたさねば相なりませぬ」
「いうまではない」