후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(一)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(一)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 246,214자 · 495화면
――当然な幕府要路の関心が、
「こは、捨ておけず」
となって、俄に、御不例と公表したのは、手おくれにせよ、一般の疑惑をとくに、多少の効はなくもなかった。
しかし、こんどに限っては、以後なかなか御全快披露目の触れもない。年の末、十一月下旬、高時の子、万寿麻呂の出生があって、その祝いはあったが、お床払いとは、ついに聞えず仕舞いであった。
ところで、高氏の方だが。
柳営の諸事情が、彼には幸いしていたものか、華雲殿の件は不問のまま、その年を越え、彼のぶらり駒は、依然何の変哲もなく、武者所の門へ折々通っていた。
七里ヶ浜の“大馬揃い”は、恒例、正月二十日だった。
これは壮観をきわめる。
武権鎌倉の府の強兵幾万、なお健在なるかを、この日には、思わせる。
“うつつなき人”高時の下でも、俗に七座とよぶ、米座、塩座、油座、銅座、絹座、魚座、材木座などの問屋経済の基盤やら、また、一令これぐらいな軍はいつも動かしうる実力あっての鎌倉幕府なので、田楽や白拍子や闘犬や、それらの遊戯三昧のみで、万戸の炊煙が賑わっていたわけではない。
御家人にしても、またそうだ。
高時好みの細太刀を佩いて、忍び香をプンとさせ、良馬は飼わぬが闘犬をつなぎ、田楽修行も忠勤と放言したり、仮粧坂や大磯小磯の妓の品さだめに通を誇る――といったふうな武士のみが、あふれ