일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しほんたいへいき

私本太平記(七)

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면

아오조라 문고

という無言の表示がその停戦であったと観る。

まさに、その通りで。

洛中は早や死の街に似、どこか戦線の綻びから潜入した西国兵が、町屋の裏にひそんで火をつけ出したのが消し手もなく燃えひろがり、煙は二条内裏へも忍び入って、いつにない早い黄昏れが御所一円をおおい出していたのであった。

「いかにせん?」

との、御評議もまたたくまだった。――主上には叡山へ御落去あるぞ! ――と声大きく触れ出された瞬間からの光景といってはもう一ト方な騒ぎではない。

賢所の神器を、玉体にお添えし、鳳輦へと、お急き立てはしたものの、それをかつぐ駕輿丁の者はいず、ぜひなく、衛府の士が前後を担いまいらせる。また、供奉の公卿も、若きはあらかた甲冑弓箭をおびて前線へ出払っていたし――吉田大納言定房が牛車をとばして参じたほか、老殿上十数人、滝口、蔵人の輩など、寒々しいばかりである。――そしてただ多かったのは、准后の廉子以下、あまたな女御やそれに侍く小女房たちの女人だった。

十日の宵には、瀬田はまだ陥ちていない。

前線の義貞からは、夕方、

「お気づかいあるな」

と、宮門まで強気な伝令もあったりしている。