후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(七)(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 330,262자 · 662화면
それらをなだめるのにも正成はひと骨だった。
「おつかれでございましょう」
「お、久子か。いい日だな」
「まことに。……お茶なとひとついかがでございますか」
「もらおう。ところで、あの門前でうたっている童歌は」
「お耳ざわりでございましたか」
「いや何、古い里歌でもなさそうなと思ったまで。たれが作って教えたのか」
「卯木さまでございまする」
「卯木があの鞠歌を童たちへ教えたのか」
「はい」
「……道理で」
と、正成は久子のいれた茶を舌にまろばすほど少しふくんで。
「卯木と元成との仲に生した子も、しばらく見ぬまに大きくなったな」
「もう四ツになりまする。……観世丸も」
「観世丸か、名もめでたい」
「夫婦して長谷へお礼詣りに行って参籠したせつ、いただいて来た命名とやら。何ぞ長谷へ願を結んでいたことがあったのかもしれませぬ」
「あの妹夫婦の願掛けと申せば、武門の外に生きたい、人を楽しましめる芸道のみちに立ちたい、ということであろ。――このごろは口に出さぬが、いぜんにはよく申しておった」
「ええ、卯木さまのお気もちもそれなのでしょう。この乱世、親はぜひもないが、子だけには芸能なと仕込んで、やがては自分たちの意志をつがせようとなすっているようでございます」