후리가나로 읽는 일본 고전
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면
そのなかには、前ノ内大臣定房や参議ノ経季や、また近衛経忠といったような、関白家もあったので、朝廷の儀容もととのい、人材にかけては、決して、北朝の廷臣に劣るものではなかった。
そこで、まもなく、
「ここも、手ぜま」
とする声が高く、行宮は、蔵王堂にも遠くない所の、実城院へ移された。
で、おそらくは、ようやく、ここに皇居の粧いやら朝儀のかたちなどもととのいかけていた頃であったろう。
金ヶ崎落城の悲報が入った。――その詳報の聞えるたびに、夜の花は、声なき御廂を、雨と打った。
けれど、やがて。
新田義貞や、脇屋義助らは、なお越前の杣山城に拠って、健在とわかって来たのみでなく、洞院ノ実世も力をあわせて、再起の兵を、全北陸にわたって呼びかけているとの報をえたので、みかどは、
「末こそ待て。一勝一敗のたびに、一喜一憂するはおろか」
と、この折にも、一首を詠じて、左右の人々にしめされた。
都だに
さびしかりしを
雲晴れぬ
吉野のおくの
さみだれの空
「……それにせよ」
と、後醍醐もなにかにつけてよく仰っしゃるのは、奥州方面の消息だった。――みちのくの鎮守府将軍――あの北畠顕家は、なぜまだこれへ見えぬか――というお心待ちな焦躁であった。