일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しほんたいへいき

私本太平記

吉川 英治

吉川 英治의 私本太平記(しほんたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,638자 · 233화면

아오조라 문고

単なる無常観に終り切れないで、如法長夜の闇にもなお朝の光を待ってやまないもの。それが明石ノ浦から興った当道覚一流の格調だった。

だから新しい。どこか明るい。一同、弾奏を終って、礼をすましたあとも、余韻はなお、盲人たちの明日への希望をどこかにただよい繞らせていた。そしてこのあいだに、観世清次は、道場の一隅で能舞に立つ身支度をし終り、琵琶をおいた大勢の者がひと息つくさまを、こなたで謹んで待っていた。

これはあらかじめ、検校とのあいだで「御縁にひかれてこよいの御法要につらなるからは」と、ふと話が出来あがっていたことにちがいない。元成が自作の一曲を清次に舞わせて、いまは敵も味方もない足利殿と楠木殿の霊に併せて回向したいと望み出たのである。もとより覚一に異存はなく、願うてもないよい御回向とよろこんで、盲に見られるものではなかったが、

「故人の霊も目でごらんあるのではない。われらも心の眼で拝見させていただきましょう」

と、なったもの。

すでに、宵の打合せで、小右京には鼓をたのみ、元成が太鼓を勤め、卯木は笛を持つことになっていた。地謡を謡い出たのは老法師右馬介である。