후리가나로 읽는 일본 고전
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あさまさんろく
空にむかひて 若杉鳥子随筆集
若杉 鳥子
若杉 鳥子의 空にむかひて 若杉鳥子随筆集(あさまさんろく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,542자 · 14화면
つまらないものを見にくるもんだ――という表情だった。駅の前を、白壁や荒壁の家並について曲がって、踏み切りを渡ると、懐古園と呼ばれている城趾の前へ出る。徳川氏の字で、「懐古園」と大書した額が、城門の上にかかっていた。その前に立札があって、「元和元年仙石秀久築城、寛保二年大水のため流失す、再び明和二年、牧野康満によって改築さる云々」と書いてあった。
茶店のお爺さんに、「島崎さんの碑はどの辺にありますね」と訊くと、動物園を通って、橋を渡って、馬場を突っ切って行くと直ぐだといった。城内はさすがに老木が繁りあっていた。鹿の谷へ降りてみたら昼も暗く、ひんやりとした崖の際に、鹿は無期徒刑の囚人のように、憂鬱にうごめいてた。そこを上って動物園になっている平地に出ると猿や熊が熱そうに檻の中をのたうち歩き、ラジオのジャズがきこえて、旅情も何もあったものではなかった。橋があるといわれた橋は「しらつる橋」、それは谷に架け渡された吊り橋である。踏めばきしきしと揺れ、子供達が駈けて通ると、欄干がぎいぎいときしんだ。下は真ッ暗な谷で、ゆずり葉の大木が谷底からぬッと橋の上まで首を伸ばしている。