후리가나로 읽는 일본 고전
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けいば
競馬
織田 作之助
織田 作之助의 競馬(けいば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,134자 · 24화면
交潤社の客で一代に通っていた中島某はA中の父兄会の役員だったのだ。寺田は素行不良の理由で免職になったことをまるで前科者になってしまったように考え、もはや社会に容れられぬ人間になった気持で、就職口を探しに行こうとはせず、頭から蒲団をかぶって毎日ごろんごろんしていた。夜、一代の柔い胸の円みに触れたり、子供のように吸ったりすることが唯一のたのしみで、律義な小心者もふと破れかぶれの情痴めいた日々を送っていたが、一代ももともと夜の時間を奔放に送って来た女であった。肩や胸の歯形を愉しむようなマゾヒズムの傾向もあった。壁一重の隣家を憚って、蹴上の旅館へ寺田を連れて行ったりした。そんな旅館を一代が知っていたのかと寺田はふと嫉妬の血を燃やしたが、しかしそんな瞬間の想いは一代の魅力ですぐ消えてしまった。
ある夜、一代は痛いと飛び上った。驚いて口をはなし、手で柔く押えると、それでも痛いという、血がにじんでも痛いとは言わなかった女だったのに、妊娠したのかと乳首を見たが黒くもない。何もせぬのに夜通し痛がっていたので、乳腺炎になったのかと大学病院へ行き、歯形が紫色ににじんでいる胸をさすがに恥しそうにひろげて診てもらうと、乳癌だった。