후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こうばいつきげ
紅梅月毛
山本 周五郎
山本 周五郎의 紅梅月毛(こうばいつきげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,869자 · 32화면
「怒るだろう」半之丞は頷いて云った、「怒るのがあたりまえだ、おれが悪かったのだから」「まあ、旦那さま……」「おれは」と云いさして、半之丞はつと馬の鬣へ手を伸ばした、馬は甘えるような声をだして首をすりつけた。「おれはこの馬へ乗ってやりたかった」としばらくしてかれは呟くように続けた、「毛並の色も褪せ、重荷の稼ぎに傷つき痩せた、みじめなこれの姿をみたとき、おれは一生の晴れに御前の馬場が踏ませてやりたかった、勝敗はどうでもよい、一代誉れの競べ馬に花を咲かせてやりたかったのだ」心にしみいるような調子だったので、お梶は思わず半之丞をふり仰いだ、かれは眼に泪を湛えながら云った。
「これは紅梅月毛なんだ」とかれは云った、「関ヶ原の戦にそれたまま、行方の知れなかったあの馬だ、こんなみじめな姿にはなったがおれにはひと眼でわかった、これは幾戦場おれを乗せて戦ったあの紅梅月毛なんだ」お梶は大きく瞠った眼で半之丞を見あげた。……今にして思い当る、はじめて伴れて来られたとき、この馬は半之丞を見ると訴えるように嘶いたり、さも懐かしそうに首をすりつけたりした、お梶はただ嫉ましいと思って見ていたけれど、あれは五年ぶりで会うことのできた主人への愛情の訴えだった、言葉をもたぬ馬の精いっぱいの愛情の表現だったのだ。