후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
そんな文句があって、金五郎は、顔が赤らんだ。(勇ましい社長さんじゃ)と思い、自分のことよりも、品川信健の身の上が案じられた。
快晴の日を選んで、中ノ島に伝馬船の洗濯に出かけた。
朝食のとき、
「今日は、伝馬タデに行くぞ」
金五郎がそういうと、子分連中は、ワアッと子供のように、歓声をあげてよろこんだ。
伝馬船は長くそのままにして置くと、船底の外部に、貝殻や、青苔がくっついて、船足が重くなる。おまけに、船板が痛んで、腐りが早い。それで、ときどき、陸に引きあげて、船の裏をきれいにこそぎ落し、火をたいて焙る。これを方言で、「たでる」というが、仕事休みの日を利用して行われる。この「伝馬タデ」は、仲仕たちにとって、遠足のように、楽しいものであった。弁当がけ、酒肴持ちで、景色のよい浜辺に出かけるからである。
金五郎を隊長に、女仲仕もまじえて、十四五人、「玉井組」と彫りこんである大伝馬船二隻、小伝馬二隻に、それぞれ分乗して、聯合組岸壁の桟橋から、中ノ島に向かって漕ぎだした。洞海湾の入口、若松と戸畑に挟まっている中ノ島に着くと、早速、乗って来た伝馬船を、渚から白砂の浜に、引きあげた。