후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
そのうえに、四五人の人影が立っている。つまり、いつの間にか、仕事の準備がちゃんと出来ていて、伝馬船が着きさえすれば、すぐに、仕事にかかれるようになっているのであった。
「早う来うい。段取りはすんどるぞう」
そう叫びながら、インド丸の甲板から、カンテラを高く振っているのは、玉井金五郎であった。
それを認めた助役は、伝馬船の舳につっ立ちあがった。狐にでも化かされたような、ぽかんとした顔つきである。
「早う、船を着けえ。すぐに、仕事にかかれえ」
金五郎は、なおも、どなっている。
「そうか」
助役は、首が落ちたかと思われるほど、強く、うなずいた。事態の真実を、やっと、理解したのである。
「よし、船を控え廻せ。左舷に、変更じゃ」
右舷に向かっていた伝馬船は、方角を急転回した。三挺の櫓に、にわかに、活気が満ちわたり、船は、全速力で、インド丸へ接近して行った。
「やっぱ、金さんはちがうわ」
タカという女仲仕が、うっとりとした眼つきになって、呟いた。
「ヘン」と、一人の仲仕が、「何十ぺん、肱鉄食うても、あきらめられんとみえるのう」
「いつか、わたしのもんにして見せるよ」
「来年三月かい?」