후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
各組は、一人も残らず、足なみを乱さぬように願いたい」
争議団長の金五郎は、それから、列席していた共働組の小頭、高司清市にいった。
「高司さん、わかりましたな?」
「よくわかっていますよ。小頭組合が全体で定めたことを、どうして、わたし等が破るもんですか。……なあ、みんな」
高司は、そこにいた七八人の共働組の小頭をかえりみた。
「そうとも、そうとも」
「団結は崩さんよ」
金五郎は、軽く、頭を下げた。
「ありがとう。最後の戦いじゃ。あんた方が一致して下さりゃあ、この争議は勝ちです」
翌十八日から、怠業が実施されることになった。人員と時間とを制限して、作業能率を半減すること。
ところが、結果は、まったく、金五郎の予想を裏切った。いや、予想どおりであったというべきか。
聯合組、三洞運輸、山九組、大高組、共盛組、等の小頭と仲仕は、すべて、決議を守ったのに、共働組だけが、従前どおりの作業をした。当然の結果として、荷主は、協定を無視して、仕事を、続々と、怠業しない共働組へ持って行く傾向を示した。
秩序は混乱し、不穏の気が、海上にただよって来た。
金五郎は、狼狽した。
(友田喜造の命令じゃ)