후리가나로 읽는 일본 고전
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면
浜尾組と大村組との印半纏が入りみだれ、集団となった人間と声とが、インド丸の甲板上を、滑稽な交響楽になって、もつれあう。武器は、雁爪、スコップ、六尺棒、バイスケ、素手、など。怒号と、悲鳴と、笑い声とが、暁の港の空気をふるわせて、交錯した。
「喧嘩やめえ。喧嘩やめえ」
金五郎は、カンテラをぶら下げて、なおも、そう叫びながら、逃げまわった。
幾度か、大村組の者から、六尺棒や、雁爪で追っかけられたが、すばやく、船橋や、煙突のかげに隠れた。
ところが、その何度目かに、送風パイプの根にしゃがんでいると、背後から、したたかに、頭のてっぺんを殴られた。スコップを平にして打ち降したらしく、うすい鉄板が、ピーンと鳴り、金五郎は、くらくらッと、眼まいがして、そこへ、昏倒した。
誰かに、顔に、冷たい水を吹きかけられて、蘇生した。仰向けになったまま、ブルブルッと頭を振り、濡れた顔を手でなでた。くるりと、はね起きた。
金五郎の顔に、口にふくんだ水を吹きつけたマンは、パイプのかげに潜んだので、金五郎の眼には、とまらなかった。
「糞う」
怒りの虫が、金五郎を、飛びあがらせた。張りのある大きな眼が、ギラギラ光った。