일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くしんのがくゆう

苦心の学友

佐々木 邦

佐々木 邦의 苦心の学友(くしんのがくゆう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,732자 · 332화면

아오조라 문고

その実りっぱな講堂だった。照彦様はちかごろ謙遜ということを覚えたのである。ただし自分に関係あるものを思いつき次第に悪くいうのが謙遜だと信じている。なんでも手近のものを材料に使う。つぎに校長さんの訓示中、

「つまらないことばかりいうだろう?」

とおっしゃったのも謙遜の意味だった。このへんが華族様の若様の鷹揚なところだけれど、学校や校長先生こそいい面の皮だ。

式が終わるとすぐに、一同は級担任の橋本先生に引率されて教室へもどった。正三君の席は照彦様と同じ机にきまっていた。先生は、

「みんな黒くなったなあ」

と生徒たちの日にやけた顔を見わたして、出席簿を読みはじめた。

「……花岡、内藤」

とちょうど中ごろで正三君を呼んだとき、

「ついでに紹介しますが、今度この内藤君が入学しました。花岡君の友人です。仲よくしてやってくれたまえ」

といって一同にひきあわせた。正三君は立っておじぎをした。しかし同級生には礼儀の正しいものばかりはいない。

「家来だ家来だ」

と後ろの方で笑った奴があった。

「時間割りは先学期のとおり。学課は皆前の続き。明日は日曜。今日は授業なし。ところで諸君は夏中なにをしていたね?」