후리가나로 읽는 일본 고전
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かつしかみやげ
荷風随筆集(上)
永井 荷風
永井 荷風의 荷風随筆集(上)(かつしかみやげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,224자 · 269화면
寺の門は宛ら西洋管絃楽の序曲の如きものである。最初に惣門ありその次に中門あり然る後幽邃なる境内あってここに始めて本堂が建てられるのである。神社について見るもまず鳥居あり次に楼門あり、これを過ぎて始めて本殿に到る。皆相応の距離が設けられてある。この距離あって始めて日本の寺院と神社の威厳が保たれるのである。されば寺院神社の建築を美術として研究せんと欲するものは、単独にその建築を観るに先立って、広く境内の敷地全体の設計並びにその地勢から観察して行かねばならぬ。これ既にゴンスやミジヨンの如き日本美術の研究者また旅行者の論ずるが如く、日本寺院の西洋と異なる所以である。西洋の寺院は大抵単独に路傍に屹立しているのみであるが、日本の寺院に至っては如何なる小さな寺といえども皆門を控えている。芝増上寺の楼門をしてかくの如く立派に見せようがためにはその門前なる広い松原が是非とも必要になって来るであろう。麹町日枝神社の山門の甚だ幽邃なる理由を知らんには、その周囲なる杉の木立のみならず、前に控えた高い石段の有無をも考えねばなるまい。日本の神社と寺院とはその建築と地勢と樹木との寔に複雑なる綜合美術である。