후리가나로 읽는 일본 고전
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きくづきよ
菊月夜
山本 周五郎
山本 周五郎의 菊月夜(きくづきよ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,129자 · 32화면
そのとき高力忠左衛門が独り忠義家督を主張して養子説を粉砕し去った、禍根はすでにそこにあったのだ。すなわち摂津守の寵臣である高力とその系統を除かなければ、鶴岡藩政の改革はできない状態だった。そのために分家から養子を入れようとしたのであるが、手段が拙劣だったので失敗に帰し、却って忠左衛門の威望に圧力を加える結果となった。彼は先代の寵臣だったばかりでなく、現主君左衛門太夫忠義を擁立した人間として、今や十五万石の政治をがっちり掌握していたのである。
「……こう云えばわかるであろう、当面の問題は高力どの一統を除くことだ。政治改革はそのことが実現したうえでなければ手がつかぬ。まずなによりも高力どのを除くことがさきなのだが、これは非常に困難なことであり、うっかりすると御家督問題の失敗を繰返すことになる」
「……しかしその困難というのは、どういう点なのですか」
「高力どの一統の罪条が明白でない、とりあげれば箇条はいくらもあるが、決定的な条件となるものはなく、明敏な高力どのの弁舌にかかればみな申開きが立つであろう、問題はこれこれの罪状があるからというのではなく、高力一統の存在そのものが政治の癌なので、理由のいかんにかかわらぬところに困難があるのだ」