후리가나로 읽는 일본 고전
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きくづきよ
菊月夜
山本 周五郎
山本 周五郎의 菊月夜(きくづきよ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,129자 · 32화면
三
屋敷は三ノ曲輪にあったが、そのときは鵜渡川畔の別墅へ招かれたのである。話は意外にも疋田との縁談だった。
「じつは、拙者が仲人をひきうけているのだ」
信三郎は、いったいこれはどうしたことかと思った。
「わたくしごとき者の縁談に、ご老職までがそのように仰せられる、これにはなにか仔細があるのでございますか、それとも単純な縁談なのでございますか」
「仔細はある……」孫太夫は坐り直した。
三
「いま鶴岡藩が、いろいろな意味で大改革をおこなうべき時期に当面していることは、そこもとも知らぬわけではあるまい」孫太夫はそう云いだした、「……これは摂津守さま御代からの懸案であったが、御他界とともに内外の事情が複雑となり、そのうえ権勢をもって政治を私する一味があるため、改革はむしろ改悪のかたちにさえ傾きつつある、このままではいかん、断じてこのままではいかんのだ」
その言葉の意味は、信三郎にもよくわかった。権勢をもって政治を私するというのは、高力忠左衛門をさすのであろう、複雑な事情というのは、家督問題だ。……先代摂津守忠当が死んだあと、老臣の一部には嗣子忠義を廃して、分家の長門守家から養子を入れようという説が出た。