일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면

아오조라 문고

父達は仙台へ、兄は神戸へ、そして私は独り東京に残った。私も漸く自分の口は自分で糊せねばならなくなった。爾来いろんな人の世話になりいまに至った。その間私なりに多少の浮沈はあった。私はこれまで周囲を顧慮せず自分のことばかり考えて来た。いまだってそうである。そういう私にはいまも親しい友達とてはない。私を迎えてくれる心易い家庭もない。みんな私が交りを大切にしなかったからである。ただ一つの家庭があっていまもなお私を迎えてくれることを云おう。イエの家庭である。イエが私を顧みることを止めなかったからである。竿で岸を強く突けば、それだけ船は岸を離れる。人と疎遠になる因はみんな自分の側にある。私は自分でひがんでイエの姿を見失ってしまったことが一度ならずある。そんなときこそイエは一番私のことを心配してくれていたのである。私は人との交りには至って臆病であるが、ただイエに対してだけはうぬぼれている。私がイエから離れたらイエはきっと悲しむ。私にはこれだけのことが云える。先々私にどんな運が開けようと、どんな縁故に結ばれようと、イエのような人には行き逢えぬと。イエは私にとってはいわば最後の人である。