후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
事実その時私が摸した津軽訛は、対者をして始めから我が家にあるが如くうちくつろがせたのである。若しも私がかく装うことをせず本来の舌頭を以て臨んだならば、どうであろう? 私は一分間と対座することなく、失敗を喫したに違いない。私はいまは全く死語と化したと云っていい、かの江戸っ子という種族の末裔であって、その出生よりして趣味感覚は都会風に洗煉せられ、私は巧まずして弁舌爽やかであり、また座談にも長じている。人を逸らさず、倦ましめず、談笑の間馥郁として梅花の匂うが如き雰囲気裡に、人をしてとこしなえに春園に遊ぶの思いあらしめる、……大袈裟なことを云うなどと笑ってはいけない。私は非凡な話術と雰囲気醸成の天稟のあることは、いつぞや太宰さんが私に向って秘かに告白された事実に徴しても明らかなことである。太宰さんはその折かく云われたのである。「僕は負けず嫌いだから、こんなことは云いたくないのだが、他の人に対しては絶対にないのだが、君と対座すると流石に自分の田舎者であることを恥じる気になるよ。」私はこの対談に於ては、ともすれば滑らかに回転しようとする自分の名調子に絶えず歯止めをかけていたのだから、その点は読者も諒せられて、以下紙上に伝わるぶざまな座談振りのみから推して、私をなにか若木山の熊の仔の如き鈍物とは呉々も思わないで欲しい