후리가나로 읽는 일본 고전
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
小山 清의 落穂拾い・犬の生活(おちぼひろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,741자 · 486화면
その時の田中の駄句だがね、今にして思えば、この句は呪文の如きものだったね。間もなくその田中の地上からの招きに応ずるが如く、B29が客来したんだから。『空襲ッ』の声に眼覚めた時は既に敵機は頭上に在って、辺りは照明弾で薄明るく、身支度もそこそこにしてはや、ボカン、ボカンさ。周章狼狽する二人をまず先きへ防空壕へ追いやって、この時義経少しも騒がず、翌朝の迎い酒にもと残し置きたる湯呑みの酒を咄嗟にぐっと呑みほした。」
「老獪ですわね。」
「老獪はひどいよ。なんにしても酒にかけては、われに一日の長ありさ。ところで防空壕に入ってみたら驚いた。入ったことは入ったが身動きが出来ないんだ。僕の家の防空壕は僕がこしらえたいい加減のもので、その上ひどく浅いんだ。でも僕と女房子供位だと充分間に合うのだが、その時はなにしろ田中という大物はいるし、僕にしても小山にしてもまた小さい方じゃないんだから、これには防空壕の方でも驚いたろう。身を屈め躯をすり合わせて凝っとしていると、隣りにいる田中の胴震いがこちらに伝わってくるのだ。『君どうしたんだ?』と訊くと、『寒くて。』と云ってガタガタやっている。