후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
たでくうむし
蓼喰う虫
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 蓼喰う虫(たでくうむし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 110,066자 · 216화면
「へえ、御自分はシャボンお使いやすけど、女は肌が荒れていかんお云やして、使わしとおくなはれしません」
「鶯の糞はどうしてます?」
「使てます、一向に色は白うなれしまへんどすけど」
二本目の銚子を半分ほどにして、あとはあっさり茶漬にしてから、食後に枇杷を運んで来たお久は、玄関の方で電話のベルが鳴るのを聞くと、剥きかけた実をギヤマンの皿の上へ置いて立ったが、
「へえ、………へえ、………よろしおす、そない申しときます。………」
と、電話口でうなずいていたのが、直きに戻って、
「奥様も泊まる云うとおいやすさかい、もうちょっとゆっくりして行く云うてどすえ」
「そうですか、帰ると云っていたんだけれど、………泊めていただくのは久し振りのような気がしますね」
「ほんに、あれから長いことどすなあ」
しかし要が美佐子と二人で一つ伏戸に寝ると云うのも随分「長いこと」ではあった。尤も二三箇月前に弘が東京へ行っていた折、何年振りかに二人ぎりで二た晩か三晩を過したことがあるにはあるけれど、その時の経験では、全く合い宿の旅客のように平気で枕を並べながら、互に何のかかわりもなく安眠することが出来たほどにも、凡そ夫婦らしい神経が麻痺してしまっているのである。