후리가나로 읽는 일본 고전
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しじみだに
蜆谷
山本 周五郎
山本 周五郎의 蜆谷(しじみだに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,957자 · 28화면
「恐れながら弥之助は百姓の分際をもってさきごろの合戦に加わり、負けいくさになりまして厳しい御詮議のかかった者にござります、賊将の兵になるような者には親として娘をつかわしおくわけにはまいりません」
「賊将とはなに者をさすのだ」
「…………」源兵衛はちょっと詰った、「それはさきの、治部少輔殿でござります」
又左衛門は眉をしかめたが、庄屋と地子総代に源兵衛の言分が間違いないかどうかをたしかめた、二人は両家の離縁を認めた。又左衛門は次いで、弥之助の留守ちゅう、今日まで誰が老母の面倒をみたかと聞いた。
「御領主さまをはばかり慎しみまして、村の者はいっさい近づかぬことにしておりました」庄屋六平次が答えた、「よくは存じませんが、同じ村に又二郎と申して、やはり関ヶ原へ出た者の妹がおります、これが世話をいたしておるとやら、聞きおよんだように覚えまする」
「たしかに相違ないな」
又左衛門は念を押し、その娘を召し出したうえ重ねて詮議するといい、その日はそれで吟味を終わった。……明くる日すぐかと思ったら、そのままで七日置かれた、あとでわかったのだが、彼らの出た日にお八重の父平助が死んだので、初七日のすむまで召出しが延ばされたのであった。