후리가나로 읽는 일본 고전
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くものゆめ
蜘蛛の夢
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 蜘蛛の夢(くものゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 147,189자 · 298화면
つづいて一ヵ所の陥し穽で鳴子の音がきこえた。素破こそと彼等は一度そこへ駈けあつまって、用意のたいまつに火をともして窺うと、穴の底に落ちているのは人であった。
二
人は隣り村の鉄作という若者である。彼は今頃どうしてここへ来て、この陥し穽に落ちたのかと、不思議ながらに引揚げると、鉄作はほとんど半死半生の体で、しばらくは碌ろくに口も利けないのを、介抱してだんだん詮議すると、彼は今夜かの怪しい馬に出逢ったというのであった。
この村の次郎兵衛という百姓の後家にお福という女がある。お福はことし三十七、八で、わが子のような鉄作とかねて関係を結んでいたが、自分の家へ引入れては母の手前や近所の手前があるので、自分の家から少しはなれた小さい森のなかを逢引きの場所と定めていた。ところが、この頃はかの海馬の騒ぎで、鉄作はちっとも寄りつかない。それを待ちわびしく思って、お福はきょうの昼のうちに隣り村へそっとたずねて行って、今夜はぜひ逢いに来てくれと堅く約束して帰った。年上の女にうるさく催促されて、鉄作は今夜よんどころなく忍んで来ると、さっきから自分の家の門に立って待ち暮らしていたお福は、すぐに男の手をとって、いつもの森をさして暗い夜道をたどって行くと、狭い道のまん中で突然に何物かに突き当った。