후리가나로 읽는 일본 고전
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しのげんり
詩の原理
萩原 朔太郎
萩原 朔太郎의 詩の原理(しのげんり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 153,641자 · 305화면
ただしかし、だれにも明白に解ることは、そのどっちも真に持たない人間は、芸術家としてのヒューマニチイがないのであって、どんな批判の立場に於ても、軽蔑にしか価しないと言うことである。
ところが痛快なことには、日本の現在する文学者等は、そのどっちも真に持っていないのだ。もちろん或は、多少の生ぬるい程度に於て、両方共に持っているかも知れない。だが真に強く掲げられたヒューマニチイは、殆ど少数の人にしか、実際見ることができないのだ。例えば、詩人的な作家として、僅かに島崎藤村、谷崎潤一郎、武者小路実篤、佐藤春夫、室生犀星位であり、そして真の芸術至上主義者として、自殺した芥川龍之介、志賀直哉等を数えるにすぎないだろう。概ね現代の文学者は、詩人でもなく美術家でもない、中途半端で雑駁なデモ文士にすぎないのである。
こうした雑駁な文学者に比べるとき、昔の名人意識で一貫した日本の芸術家が、いかにすぐれて偉かったかと言うことを痛感する。現代日本の堕落は、生じっか西洋の主観的な生活主義が輸入されて、しかもこれを本質的に理解し得ず、皮相な概念でまごついている時、一方に自家の芸術良心を相殺して、結局西洋流の生活文学にもならず、日本流の名人芸術にもならないところの、似而非の曖昧文学で終ってしまっているところにある。