후리가나로 읽는 일본 고전
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ろんごものがたり
論語物語
下村 湖人
下村 湖人의 論語物語(ろんごものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,688자 · 266화면
何しろ、親子の関係をすら超越して、国法を守ろうとしたのだから。)
彼は夜があけると、係りの役人を呼んで、もう一度、事件の内容を委しく書類によって調べさした。書類には次のようなことが書いてあった。
「某は、隣家から迷いこんで来た羊を、そ知らぬ顔をして自分のものにしてしまった。しかし、その羊が隣家のものであるということを説明する材料は、何一つなかった。そこで、この事件は、隣家の者の云いがかりだということに決定するより仕方がなくなっていた。ところが、某の息子が、わざわざ役所にやって来て、国法は曲げられません、私は正直を愛しますと、云って、羊が迷いこんで来た当時の事情を委しく申立てた。役所では、法律に従って厳重に横領者を罰すると共に、息子には規定通りの賞金を与えることにした。」
葉公は、息子のいった、「国法は曲げられません、私は正直を愛します。」という言葉を、特に印象深く聞いた。そして、幾度もその言葉を心の中でくり返しながら、孔子との会見の時刻を待った。
葉公が、孔子を一目見て、先ず案外に思ったのは、その衰えた風貌であった。六十を五つ六つもこしたかと思われるその顔は、日にやけて黒ずんでいた。