후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
旅人はハムーチャのようすをじろじろ見ていましたが、ふいに立ち止まってたずねました。
「お前さんは奇妙な服装をしているが、一体何をする人かね」
「私ですか」とハムーチャは答えました。「私は手品師ですよ」
「ほほう、どんな手品を使うか一つ見せてもらいたいものだね」
そこでハムーチャは、いくらかの金をもらって、早速得意な手品を使ってみせました。
「なるほど」と旅人は言いました、「お前さんはなかなか器用だ。だが私は、お前さんよりもっと不思議な手品を使う人の話を聞いたことがある。世界にただ一人きりという世にも不思議な手品師だ」
「へえー、どんな手品師ですか」
そこで旅人は、その人のことを話してきかせました。――それは手品師というよりもむしろ立派な坊さんで、善の火の神オルムーズドに仕えてるマージでした。長い間の修行をして、ついに火の神オルムーズドから、どんな物でも煙にしてしまう術を授かりました。何でも北の方の山奥に住んでいて、そこへ行くには、闇の森や火の砂漠や、いろんな怪物が住んでる洞穴など、恐ろしいところを通らなければならないそうです。そのマージの不思議な術を見ようと思って、幾人もの人が出かけましたが、一人として向こうに行きついた者はないそうです。