후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
「案内して、お見せしろ」
と、メーソフはぶあいそうに言いました。
裏の倉の中には、石だの像だのが転がっていて、うす暗くて、冷え冷えとしていて、すみの方に、大きな馬車がありました。少年が言った通り、古いけれどじょうぶな鉄の馬車でした。
キシさんと太郎は、メーソフのところに戻ってきました。
「あの馬車は、いくらですか」
と、キシさんがききました。
メーソフは、じろじろふたりのようすを眺めてから言いました。
「あの馬車は、売られません」
「え、売られない……でも、見せてくれたでしょう」
「見せてはあげます……けれど、売りはしません」
キシさんは、しばらく考えてから、また言いました。
「売ってくれませんか。値段のことなら、少しは高くてもいいんですが……」
「いいえ、売りません」
そして、メーソフの髭だらけの顔の中で、目がぎらりと光りました。
「なぜ売らないんですか」
「なぜでも、売りません」
ぶあいそうな、ぶっきらぼうな返事なので、どうにもしかたがありませんでした。
キシさんと太郎は、すごすご出ていきました。
「早くめしを食ってこい」
と、少年にどなってるメーソフの声が、うしろに聞こえました。