후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あかいステッキ
赤いステッキ
壺井 栄
壺井 栄의 赤いステッキ(あかいステッキ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,482자 · 23화면
お母さんは感慨ぶかく首をふって呆れた。
それほど感化力を持つ健ではあるが、どうにもならないことは克子の目にうったえられないことであった。健がやっきになって歌いながら踊ってみせても、克子の方では歌だけはおぼえこむが、手の動きや足の運びを受けとることができない。むしろ克子はそんなことのあるとも知らず、とびとびをしながら歌うのが遊戯で、じっとして歌うのが唱歌だと思っている。お母さんはいつのまにか自分も子供たちにまじり、克子の手をとって歌にあわせて首をかしげさせようとしたり、両手をしなやかに動かせようと説明するのだが、克子はその手をふりほどき、皆の笑うのもかまわずやたらに飛びはねることよりしなかった。人間の五官によって取り入れる知能のうち、その八分は視覚によるのだというのに、克子にはおそらくその十分の一の視力もないのではなかろうか。克子のばあい、耳や手が人なみはずれた敏感さで、その不足な視力をおぎなってはいるであろうが、けっきょく耳は耳の働きよりできないのだし、手をとって踊らせてみたところで、微妙な動きをおぼえさせることはむりにちがいない。そうと知りながら、お母さんはつい克子の手をとってはけんけんのわからない克子を、自分の足の上へ上がらせて片足をあげ、ちん、ばん、ばん、と飛んでみたりするのであった。