후리가나로 읽는 일본 고전
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おどるちへいせん
踊る地平線(上)
谷 譲次
谷 譲次의 踊る地平線(上)(おどるちへいせん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 168,926자 · 332화면
も何もなさそうなものだが、そこらがいぎりすの英吉利たるゆえん――車掌も客も紳士であり淑女である発露なのであろう。もっとも何の意味もない「キュウ!」なんだから、たとえそれが「多謝」のかわりに「地獄へ行け」であってもいっこうさしつかえないわけだけれど――だから、女中が料理をはこんでくれば「キュウ!」その皿を落して割っても「キュウ!」皿のかけが飛んで怪我をしても「キュウ!」雨が降っても「キュウ!」陽が照っても「キュウ!」――で、こういう私たちも、朝から晩までボウイにも門番にも運転手にも「キュウ!」の撒きつづけだ。
『キュウ!』
皿を割るというので思い出したが、こっちで日本に関してこんなことをいう。
ある金持の家に、中世紀から伝わっている古い英吉利の皿が十二枚そろっていた。こんなに見事なものが一打そっくりあるのは非常に珍しいとあって、その家でも大いに大事にしていたところが、何かの粗相で一枚こわしてしまった。そこで、残念でたまらないというので、いろいろ相談の結果、一枚同じのをつくらせて補うことになったんだが、そのふるい製法はいぎりすではもうあとかたもなく消えてしまい、どこへ訊きあわせても、それと同じ模様、おなじ色あい、同じにおいを出し得る自信をもって引き受けようというところは一軒もない。