후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐんこくかようしゅう
軍国歌謡集
山川 方夫
山川 方夫의 軍国歌謡集(ぐんこくかようしゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 39,655자 · 80화면
娘は黙っていた。
私が自分を取り戻したのは、無言のまま珈琲をすすり終り、店のレコードが新しい盤にかわって、私のよく知っているジャズのトランペットが鳴りひびいたときである。それは「聖者の行進」だった。ふと娘が、いつも喫茶店などで見かける平凡な小娘たちの一人になり、四谷の屋敷やプールの現実に連続した時間の中に私はいた。娘への奇妙な畏怖の幻影が失われて、私は彼女を見た。娘は珈琲に手をつけていなかった。
「どうしたの? 飲まないの?」と、私はいった。
「いいんです。あなたを見てるんです」
と娘はいい、はじめて親しげに笑った。私は娘の八重歯を胸に痛いように感じた。彼女は、私の好きなタイプだと思った。
「……僕は、君のこと、十五六だと思ってたよ」
「バカなんです。だから子供に見られちゃって、私、困るんです」
あいかわらずの切り口上で、彼女は、ふいに話題を転じた。
「疑獄って、悪いやつほど捕らない、ってほんとなんですね。うちの社長も、うまくごまかせちゃったらしいんです。とても悪いやつなんですよ、社長は」
「でも、おかげで早く帰れるようになって、ラクでいいじゃないの」
「ラクじゃありません。