일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき

釘抜藤吉捕物覚書

林 不忘

林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,085자 · 21화면

아오조라 문고

湯呑を持っている。そしていきなり、馬乗りに股がったかと思うと、手早く煎薬のような物を与惣次の口へ注ぎ込んだ。

氷である。

氷の山、氷の原、氷の谷、空々漠々たる氷の野を、与惣次は目的てなく漂泊い出した。時として多勢の人声がした。荒々しい物音もした。簀巻きのように転がされている感じがした。穴へはいるような感じもした。ただそれだけだった。

森である。林である。緑である。

氷が解けるとたちまち鬱蒼たる樹木だ。冬から真夏へ飛んだ気持ち、与惣次は草を分けて進んだ。木の間を縫って歩いた。行っても行っても一色のみどり、尽きずの森、果てしない草原、与惣次は悲しくなった。泣きながら駈け出した。子供のように涙が頬を伝わった。拭いても拭いても留途なく流れた。溜って溢れて淀んで、そこに一筋の川となった。泪の河ではある。

満々たる大河だ。

向岸に茅葺の家が立っている。よく見ると小田原在の生家だ。三年前に死んだ白髪の母が立っている。小手を翳して招いている。弟もいる。妹もいる。幼馴染みもいる。みんなで与惣次を呼んでいる。

与惣次は答えようとした。声が出なかった。自分と自分が哀れになって、彼は根限り哭き喚いた。