후리가나로 읽는 일본 고전
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くぎぬきとうきちとりものおぼえがき
釘抜藤吉捕物覚書
林 不忘
林 不忘의 釘抜藤吉捕物覚書(くぎぬきとうきちとりものおぼえがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,319자 · 29화면
庭の土からは埋めた頭髪が現れて、雨風に叩かれていた。
天狗の業、神隠し、こうした言葉がさかんに行われ始めたのも町年寄の一人たる磯屋平兵衛がその流言の元締だったことは言うまでもないが、率先して庄助屋敷前にあの高札を建てて人心を眩まそうとしたその画策も皆おりんの指金であった。
磯屋の品は好評を博した。それにつれて、天狗の横行もはなはだしくなった。が、一人ではああも多勢掠められるわけがない。実際、平兵衛が街上や路地の奥で女を押さえようとする時には、風のようにおりんの姿が立ち現れて金剛力を藉したという。あるいはそれは平兵衛にだけ見える幻であったかもしれない。犠牲の数が重なるにしたがい、此紙を始終懐中にして供養の呪文を口誦するようにと、おりんは平兵衛へ「一郎殿より三郎殿、おそれありや」の彼の文言を書き与えたのであるという。
で、今日はかのとの酉の日。
四日前に入れた二つの屍だけを井戸から釣り上げておいて、平兵衛は朝早く青山の方へ用達しに行った。その帰途、近所の町組詰所へ立ち寄って、異な物を銜えた宿無犬のことを聞き、もしやと思って急いで帰宅ってみると、案の定、出かける前に茹で上げておいた屍の一つ――多分お滝の――から頬の肉が失くなっていた。