후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十三)青い帯(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 114,244자 · 231화면
「お嬢さんが殺されたことについて、何か心当りはないのか」
平次の問いに、しばらく考え込んでいた吉五郎は、
「何にもございません」
重々しく答えるだけです。
もっとも殺されたお吉の部屋につづいているのは、妹のお雪と主人の半兵衛夫婦の部屋だけで、店の二階に寝ている吉五郎も福松も、庭から廻って雨戸を開けさせるか、他の奉公人たちの寝ている中の間を通らなければ、お吉の寝部屋へは来られなかったのです。
「昨夜福松は夜半に外へ出なかったのか」
平次の問いにはいろいろの含みがあります。
「何にも知りません。――私はよく眠る方で――」
吉五郎の重い口は、肯定とも否定ともつかぬことを言います。
「これまでも、福松はちょいちょい夜半に出ることがあったんだろう」
「いえ、そんなことはありません」
吉五郎は激しく首を振りました。朋輩のために弁じてやる一生懸命さが、その眼に読めます。
平次はなおも家の内外、わけても間取りの具合と、庭の足跡などを、この上もなく念入りに調べましたが、何の得るところもありません。まもなく検屍の役人が出張り、町役人、土地の御用聞など立会いの上、法のごとく調べは終りましたが、平次は下手人の見当が付かないと言い張って誰も挙げようとはしなかったのです。