후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ざっきょかぞく
雑居家族
壺井 栄
壺井 栄의 雑居家族(ざっきょかぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,106자 · 283화면
」
音枝が茶のお代りをもってゆくと、若い詩人は悲壮な表情で音枝にまで頭をさげた。家へき出してひと月ほどなのに、彼の青ざめた頬はくぼみ、乱れた頭髪は耳をかくしていた。
千五百円は暗黙のうちに安江にはかくしていたのだが、あるとき音枝はうっかりいってしまった。
「おかあさん、鳥取の詩人ね、いなかへ帰ってなんかいないわよ。」
はっと気づいたときにはもうかくせなかった。音枝はその日、新橋駅の近くで詩人に出あったのである。ちょんまげのはりぼてかつらを頭にいただき、とのこで顔を作った詩人は足軽のいでたちでパチンコやのプラカードをささげて歩いていたのだ。ふり返ると彼の方でも立ちどまって音枝を見おくっていた。
百円なり(おふだ)
三十円なり(ゴムヒキ)
四十円なり(清潔や)
安江が詐欺費といったのはこういう口だった。ラジオや新聞がいくら口をすっぱくして有料清潔やはおかみと無関係だと発表しても、都の紋のついたいかめしい腕章をまいた清潔やはあとをたたない。気の弱い音枝はつい、四十円ぐらいと思ってしまう。ゴムヒモ売りも勝手口へやってきて土下座の戦術に出られると、音枝の方がおろおろして、買わねばならぬ義務感のようなものをよびさまされる。