후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆきのやどり
雪の宿り
神西 清
神西 清의 雪の宿り(ゆきのやどり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,995자 · 51화면
中にはいたいけな童児が手押車を押し悩んでいるのもございます。わたくしも、その絡繹たる車の流れをかいくぐるように、御家財を積んだ牛車を宰領して、幾たび賀茂の流れを渡りましたやら。その都度、六年前の丁度この時節に、この河原に充ち満ちておりました数万の屍のことも自ずと思い出でられ、ああこれが乱世のすがたなのだ、これが戦乱の実相なのだと、覚えず暗い涙に咽んだことでございました。
室町のお屋敷には、桃華文庫と申す大切なお文倉がございます。これも文和の昔、後芬陀利花院さま(一条経通)御在世の砌、折からの西風に煽られてお屋敷の寝殿二棟が炎上の折にも、幸いこの御秘蔵の文庫のみは恙なく残りました。瓦を葺き土を塗り固めたお倉でございますので、まあ此度も大事はあるまいと、太閤さまもこれには一さい手をお触れにならず、わざわざこのわたくしを召出されて、文庫のことは呉々も頼むと仰せがございました。お屋敷に仕える青侍の数も少いことではございませんが、殊更わたくしにお申含めになったについては、少々訳がらもございます。それは太閤さまが心血をそそがれました新玉集と申す連歌の撰集二十巻が、このお文倉に納めてありまして、わたくしもその御纂輯の折ふしには、お紙折りの手伝いなどさせて頂いたものでございます。