후리가나로 읽는 일본 고전
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あおべかものがたり
青べか物語
山本 周五郎
山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면
仕事は二十四時間、一年に二度か多くて三度、窯の掃除をするとき以外に、焚口の火を消すことはない。働くのは十人で、五人ずつ交代に寝たり食事をしたりするほか、月に一回、これも交代で休みがある。けれどもかれらは町へは出ないし、町の住民たちとも決してつきあおうとはしない。工場と、狭い小さな棟割り住宅だけがかれらの世界であり、そこへは誰をも寄せつけなかった。
事務所の人たちが無口である以上に、かれらは無口であり無表情であった。動作はひどく緩慢で鈍く、いつも背中に重い荷物でも負っているように感じられた。しばしば、かれらの幾人かは工場を出て、根戸川の土堤に並んで腰をおろし、弁当を喰べたりタバコをふかしたりする。夫婦ならば夫婦で並んでいるのだろうが、どの一と組がそれであるかは見分けがつかない。みんな川波をみつめたり、濁った眼を細めて対岸のいかずちにある船大工の小屋を眺めたりしながら、黙って(私のノートには「苔のついた日蔭の石仏たちのように」と記してあるが)弁当を喰べ、タバコをふかすのであった。お互いに顔を見ようともせず、話しあうこともない。同じ場所に躯をよせあっていながら、一人ひとりがお互いにまったく孤立しているようであった。