일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면

아오조라 문고

右のように周到な手順と力闘の労によって、私たちはようやく一本のビールと食事だけで難をれることができた。つまり「かも」にはならなかったのであるが、――話を元へ戻すと、「澄川」のおせいちゃんのうしろ姿を見送りながら、私はこのときのことを思いだしたのであった。

やがて根戸川亭の出前持が、三皿の料理とホワイト・ライスを届けて来た。私は良心に咎められたろうか、どう致しまして、常にさみしいふところを抱えて飢えていた私は、ごったくや如きのかもになるような男には、拍手こそしなかったが、同情するほどの気持もなかった。――三皿の料理がなんであったか記憶はないけれども、私は籠屋のおたまにその一と皿を持っていってやり、あとはきれいに独りでたいらげて、いいこころもちで眠ったように覚えている。

おせいちゃんは「あとで面白い話をしてやる」と云ったが、詳しいことを聞いたのは翌日の夜、十一時ころのことであった。私が原稿を書きあぐんで、机に凭れたままぼんやりと、この世の生きがたいことや、将来の不安などについて無益なものおもいに浸っていると、土堤のかなたから自動車の音や、女たちの賑やかな声がかすかに聞えて来た。